ヤマボウシとハナミズキとミズキと
ヤマボウシ
日本や中国、朝鮮半島などに自生する。総苞片の先が尖った手裏剣状。南北で総苞片の形に変異があるらしく、北では丸っぽく、南では尖るようだ。
ハナミズキ
北米南東部に自生する。写真の花はピンクの品種だが白色の花をつける。ヤマボウシと違い総苞片の先端が尖らず、凹んでいる。何故このように欠損したような凹み方になるのか非常に気になる。キリストが磔にされた十字架が作られた木だからという逸話があるが、北米大陸原産なのでそんなわけはない。いつか調べたい。
ミズキ
ミズキ科ミズキ属ミズキ(cornus)。上記のような花を咲かせるミズキ属はアジア~ヨーロッパ、アメリカ大陸と広く様々な種類が存在する。ヤマボウシとハナミズキはミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属(Benthamidia)。ミズキとヤマボウシ(ハナミズキ)はミズキ属の中でもさらに細分化されている。ミズキには総苞片がなく集散花序のみがある。ただしミズキの花を間近で見たことがないので目立たない苞片があるかもしれない・・・。
ホンコンエンシス
期待の星ホンコンエンシス。中国南部原産で落葉性がほとんどを占めるミズキ属、ヤマボウシ亜属の中でも異色の常緑性。葉もやや肉厚で常緑感満載。耐寒性がやや弱いのが問題点。総苞片があるのでヤマボウシ亜属(Benthamidia)らしい。でもコルヌス・ホンコンエンシスのほうが韻を踏んでてかっこいいと思う。そもそもBenthamidiaの読み方はベンサミーディア?でいいのだろうか。
水が出る木ミズキ
今日近所の空き地に生えてるミズキの新芽の様子を見に行ったら偶然切られたミズキの枝から水が滴る様子が見られた。道路にはみ出て邪魔だから近所のおじさんにでも切られたのだろう。水を吸い上げる力が強く切り口から水分が染み出すので水木ミズキらしい。
原産地もバラバラだし、ヤマボウシとハナミズキのあるようでないような違いは何なのか。
次回に続く