花芽の内容と芽鱗について
ここ何回か記事に書いていたミルキーウェイの花芽から伸びた葉のようなものは最初総苞かと思っていたが、やはり葉のようだった。
ヤマボウシの花芽(冬芽)はは2対の芽鱗と2対の総苞片に包まれているとのことだったのでてっきり中から出てきたのは総苞片だと思っていたが上の写真では伸びた葉の内側に総苞片らしき2対の物が見える。
そう思っていると窓辺の切り枝の花芽からも葉が吹いていた。先日見ていた別の花芽では芽鱗が2対あったような気がしたがこの写真では見当たらない。
花芽から葉が生えてきた様子をみて既視感を覚えたのは現在のホンコンエンシスだ。
花芽の周りに2対葉がついてますよね?
ホンコンエンシスの花芽の下にある王冠状の萼のようなものは一体何なのかなと思っていたが、この時期になってようやくわかったがこれも実は葉だったのだ。
結局ヤマボウシの花芽の周りにはどの段階からかはわからないが葉も2対付くんじゃないだろうか。まだ開いてないヤマボウシの花芽でも取ってきてバラしてみようかな。
4月になってようやくハナミズキが開いてきた。ちなみにハナミズキの花芽(冬芽)は芽鱗がなく2対の総苞片だけで包まれているので花芽(総苞片)がそのまま色づく。ハナミズキの総苞の先が何故欠損したような形になるのか研究したかったけれど、ハナミズキは切り枝にするのに向いてないみたいで何回花瓶に挿してもすぐ萎れてしまった。
仮説としては総苞片の結合箇所であった先端部分は死細胞に近い形であまり発達せず、周囲の発達に飲み込まれて欠損していくのかなと思った。上の開きかけの状態では先端部分はまだ尖っているし、切り枝のハナミズキを観察した際に外縁部から色づいていって上の写真のように先端部分は冬芽と同じ色のままだったので。芽鱗がないのも関係ありそう。
あくまで想像でしかないので信じないでください。ハナミズキの本場アメリカでまともな理由が研究されているでしょう。アメリカではハナミズキがサクラ的ポジションって本当なんだろうか。
次回に続く。
ノーマルヤマボウシの芽鱗脱落後の花芽と葉の写真を追加。
普通のヤマボウシも花芽の根元から2対の葉が出てくるようだ。葉が出てくる前に芽鱗をバラしてみようかと思ったがもう脱落して花芽の根元の葉が出ていた。