4月末の花芽現況

まずヤマボウシの進捗から

ヤマボウシたちの花芽

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公園のヤマボウシの花芽

どの場所も順調に苞が色づいてきている。私が住んでいる地域は全体的に植物の生育がやや遅めな気がするので関東などはもう少し苞が発達してきているかもしれない。

 

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ヤマボウシミルキーウェイ”の花芽

ミルキーウェイはvar.chinensis系らしいが未だに明確な差異を見いだせていない。芽鱗が1対しかないことと、上の写真と比較して総苞が剣型(披針形)なことだろうか。日本では南に行くほど剣型になるらしいが中国では中部や北部に自生する。

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ホンコンエンシス”月光”の花芽

順調に発達していると思う。ホンコンエンシスやヒマラヤは中央の葱坊主みたいな本花の数がC.kousaよりも多いが実になった際、大きさは比較観察したわけではないがそこまで際は感じなかった。月光ということで一昨年購入したが昨年は花芽が付かず今年(昨年秋)ようやく花芽が付いた。多花性の月光らしく若いうちから花芽が付いたともいえるが本当の月光のような1か所から3本ぐらい花芽が付く様子を見てみたい。

 

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ヒマラヤヤマボウシ”マウンテンムーン”の花芽

何より大きな実がなることで今年購入したヒマラヤヤマボウシ”マウンテンムーン”。中央の本花のツブツブを見てもらえばわかるが他のヤマボウシよりも明らかに多い。アメリカのおじさんが開設してる動画だとイチゴぐらいあったので味は不明だが期待の一品。

しかし、日当たりのあまりよくないベランダで育てていたためこの時期になっても生育がイマイチ。先日ようやく他のヤマボウシ達と同じ場所に移動されたのだった。大事をとって花芽を切り取りたいところだけど、ウチはスパルタなので他のヤマボウシに間に合うよう頑張りなさい。

 

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ハナミズキの花

中央の本花も完全に開花したハナミズキ。雄蕊が4本、雌蕊が1本で十数個?ついている。総苞片の欠損についてしばらく考えてみたけど、(ここから先は妄想かつ創造です。)ハナミズキは芽鱗が作られないため総苞が芽鱗の役目を果たしているので元の花芽だった部分は死細胞化?してほぼ発達しないのではないかと思った。上の写真の右側の総苞片では先端がまだ尖っている。ハナミズキの2対の総苞は重なるようにして開くため内側の芽鱗としての役割を果たす苞の表面積が少ない(検証の余地あり。)そのため内側になる苞は欠損が少なくなるが苞の発達とともに発達に飲み込まれるように欠損が進むのではないだろうか。写真を撮り忘れていたが外側の苞も裏から見れば尖った先端の痕跡が見られるかもしれない。上の写真の苞の欠損を見ると丸い形をしているが死細胞となった花芽が飲み込まれて裏返るとこういう丸い形になりそうだ。

 

ようやくハナミズキのシーズンに入りしっかり観察できた。来月はヤマボウシの開花かな。

次回に続く。