今年はスモモ

今年の冬はスモモの苗木を何種類か買った。彩の姫・李王・サマーエンジェル・ジュピター・レッドエース・メスレー。

昨年、太陽を食べてスモモの美味しさに目覚めたのでまたもや衝動買いだった。

棒苗だったので大して大きくならないだろうと思っていたけどスモモは非常に樹勢が強いもんだな。あっという間に2m近く伸びて普通の木なら徒長枝で切ってしまいたいけど仕立て方がわからないので冬まで剪定は我慢したい。

 

このブログで目標としているヤマボウシの品種改良もどきのことを思い、スモモも交配ごっこして遊べばいいじゃんと思ってとりあえず色んな品種を買ったけど今思えばもっと考慮して買えばよかったと思う。

スモモは多くが自家不和合性で受粉樹が必要とのことだったので受粉相性だけを考えて購入してしまった。自家和合性で豊産になるらしい彩の姫、その彩の姫で受粉できる李王。糖度が高いらしいサマーエンジェルと受粉相性が高いレッドエース。よくわからないけど評判が高そうだったのでジュピターとメスレーを買っておいた。

 

スモモの受粉相性にはS遺伝子型とかいうのが関わっているらしい。対立遺伝子がどーのこーので要は同じ遺伝子型のものでは果実がならないようだ。

サマーエンジェルと太陽は同じSbSc型で受粉できない。サマーエンジェルと受粉相性がいいレッドエースはSbSe型らしい。

そんな感じで受粉相性、交配親和性があるものは別の遺伝子型を持っている必要があるようだ。

他にも調べていると自家受粉する遺伝子型はSe,Sg遺伝子を持っているとかいう論文もあったが、そこでは自家受粉による種子の遺伝子型の分離についても書いてあった。自家受粉種子の遺伝子型はSbSgがbb、bg、ggに分離したというものであったが遺伝子型が遺伝するならいくつかのスモモ品種の親とされているものは実は間違っているんじゃないかと思った。

例えば李王はSaSe型なのに親のソルダムはSaSb、大石早生はScSdとなっている。Se遺伝子はどこから来たのだろうか。

ハニーローザSbSgはホワイトプラムSfSgから遺伝子型を受け継いでいるように見える。

3倍体の貴陽は太陽SbScとおそらく日本スモモ系統の小松からSf遺伝子をそのまま受け継いでSbScSfになっている。

いくつか遺伝子型が判明しているものを書き出してみましたがあまりにも遺伝性が一致していないのでまた検証してみます。

 

 

 

今年いろんなスモモを食べてみてイラついたのが離核性の悪い品種が結構あることです。その点やっぱり太陽は離核性が高く糖度も高くてジューシーな優れた品種であると思いました。これで豊産性で管理が楽ならよかったのに。

そもそも離核性がいい品種っていうのがあまりないんだなこれが。いつもの行きつけ農林水産省の登録品種検索で調べてみても大半が”離核性は粘!”ということなので困ったもんだ。そんな離核性が高い太陽はプルーンとでも交配したんですか?

 

次回に続く。