ホンコンエンシス
中国原産のヤマボウシ”ホンコンエンシス”
日本産・中国産のヤマボウシや北米産のハナミズキは落葉性にも関わらず、冬でも落葉しない常緑性。常緑性とはいっても耐寒性がやや弱く、紅葉し、時には落葉する。幼木のときはさらに落葉しやすい。成長に伴い耐寒性が上昇するようで近隣の住宅に植わっているものは冬でもあまり紅葉せず緑色を保っている。
3月頃には紅葉した葉に緑色が戻って来る不思議な樹木だ。
日本のヤマボウシは学名:Cornus kousaに対して、C.hongkongensisと命名されていてそもそも種が違うので常緑ヤマボウシやトキワヤマボウシと呼ぶよりホンコンエンシスと呼んだほうがいいと個人的に思っている。
wikipedia情報だがどうやら中国南部の暖かい地域(学名の香港も含む?)のようだ。耐寒性が弱いといっても今年は-2℃程度でも耐えていたのでそれなりにはあるようだった。
ホンコンエンシスの実は美味しい
ホンコンエンシスの存在を知ってぜひ普通のヤマボウシと食べ比べをする必要があると思い、近所を探し回った。クソ田舎な上に、ここ10数年ぐらいで出回り始めた庭木なので個人の庭にしか植わっていない。不法侵入して木の実を齧って帰るのは不審者を超えた何かになりそうなので憚られた。
しかし仕事中、いつも通る道でふと横を見ると歯医者さんの植え込みにヤマボウシの花。あの木は冬も葉がついていたはずなのでホンコンエンシスに間違いない!歩道に面しているので何事もないように落ちた果実をとればいいはずだ!
秋になり、いつも気にしていたその木を何事もないように見に行くと真っ赤な木の実が鈴なりになっている。歩道でいくつも踏まれて潰れているので道路清掃の一環として綺麗目なのを5,6個そそくさと貰って帰った。職場の人にその話をしたらドン引きしていたが、一緒に食べてみるとかなり美味い。普通のヤマボウシがマンゴー風味だとしたらホンコンエンシスは95%ぐらいマンゴーだった。
食べられる木の実探しに行き詰っていたとき、この味に衝撃を受けてビッグアップルとともにホンコンエンシスを早速購入したのだった。本末転倒。しかしヤマボウシの実には問題があった。
次回に続く