今年の成果
本ブログの目的としてはヤマボウシならびに常緑ヤマボウシを食べて大いなるポテンシャルを感じた私が、ヤマボウシの食用としての普及ならびにあわよくば食用価値を高めるための(あわよくば品種改良等)を行いたいと思っている。
しかし、最近シンボルツリーなどで常緑ヤマボウシがオススメされているのを見ると頼む!魅力を伝えないでくれ!しかも食べれます(笑)みたいなことも書かないでくれ!と願ってしまっています。着地点が見つかるまでハードルは下げておいてほしいです。
5月から6月にかけてヤマボウシが咲いて、6月からホンコンエンシス(常緑ヤマボウシ)が咲きました。
格安で買ったホンコンエンシスの30cm苗も3年目にして1mを突破してチラホラと花芽が着いたけれども、早速「あわよくば」の交配は失敗した。落葉ヤマボウシの花が5月早々に咲いてしまって、とてもじゃないけど開花期が重ならなかった。ホンコンエンシスが咲いたのは結局約1か月後で来年以降の課題となった。来年は花粉の保存でもやってみようか。
上の写真を見てわかるように蕾がまだ開いていない写真もある。ヤマボウシは集合花でそれぞれの開花タイミングをずらすことで受粉確率を高めるらしいが樹体が大きくなって花芽が増加すれば開花タイミングが重複する時期があるかもしれない。
仕方がないので今年やってみたことは人工授粉を実施してみた。
わかりづらいがヤマボウシは筆の先端に花粉がしっかりついた。ヤマボウシの種は体感だが大体1から最大5,6個(17,8個いくらしい・・・)ぐらい。花の数とはどう考えても合わないので、上の『開花時期をずらして受粉確率を高める』という点を鑑みて、1つあるいは少数でも受粉すれば種子の作成に伴って果実の肥大が促進されるのではないかと思った。そうして全受粉した場合種子の形成数と果実の肥大はどうなるのかを今年は確認してみたい。
同様に遅ればせながらホンコンエンシスでも人工授粉を試みた。
しかし、ホンコンエンシスの葯にいくら筆で触れてみてもまったく花粉が付かない。
またまた計算外のことが起きてしまい戸惑ったが、強いて心当たりを挙げてみれば今年は総苞の発達が何が原因か相当によじれてしまった。
冬芽の時点で干からびたような色になってる花芽があり、おそらくその花芽がこうなった。また確認できていないが昨年はアブラムシが春の新芽についていたので凍害もしくはアブラムシによる形成不全だろうか。
ヤマボウシには種子が入っていない有種子のものよりも小ぶりな実がなっているので単為結果性があるのではないだろうかと睨んでいるので単為結果に期待。もしくは目に見えない内に受粉していてほしい。単為結果についてもまた触れます。
人工授粉に加えて虫媒による受粉にも期待のだが住んでいる地域柄かまったく虫が来ない。別に虫が来ないわけじゃないが頻繁に来る虫は以下の物。
その他、ハエ、ヒメマルカツオブシムシ、ダニ等。
何故害虫しか来ないのか。確かに住んでいる地域には何故かハナバチ系統をほとんど見ない。先日ツツジにアゲハチョウが来ているのを見かけて調べると、種類にもよるが蝶は赤系の花、ハチは赤色が見えないためその他の色の花に集まりやすいらしい。
こんなにこれ見よがしに発達させた白い大きな苞、全然誘因できてませんよ。他の方のブログで白い苞が夜目立つため蛾を誘引できるというのも見たけれど、夜中見ていない内にでも何か夜行性の虫でも来てないだろうか。そもそも花粉が出てないんですけど。
ちなみにアリは受粉に役立つとも役立たないとも両面情報があって不明。ハエは受粉に役立つこともあるらしいので期待したいけど、もっと牧歌的な虫が来てほしい。ちなみにアリは柿の木の根元に巣を作ったようなので全滅してほしい。
今年は冷蔵庫でヤマボウシのドライフラワーを作ったら冷蔵庫内で爽やかなフルーツ臭がしていたのでこの匂いをもっと活用してしっかり虫を呼んでほしい。
次回に続く。