Cornus eliptica
C.eliptica コルヌス・エリプティカ
hongkongensis、capitataに続く常緑ヤマボウシの3種目。
C.augustataが古い呼び方で現在はeliptaicaが主流の呼び名らしい。中国原産とはあるが中国のどのあたりなのかは不明。1980年代にアメリカに輸入されてそれなりに普及しているようだが詳細が全く分からない。
パッと見てホンコンエンシス系の総苞片に見えるが学名のeliptica(楕円形のー)やaugustata(細いー)から葉が細長いのだろうか。
個人的には上記のHPのような丸みがあって先端が尖る総苞片が重ならない形状が一番好きなのだがelipticaは日本でおそらく販売しているところはないと思われる。
おそらくelipticaの園芸品種”empress of China”というのがあるようだが、kousaの”ビーナス”のようなかなり丸みがある総苞片が重なるタイプに見える。
アメリカ人はなんでもyoutubeにあげてくれるのでこんなニッチな情報もあったのだ。
上記の動画を見るに花芽はhongkongensis(ホンコンエンシス)とcapitata(ヒマラヤ)の中間に見える?
葉は細長いがヒマラヤも結構細長いがそのあたりはどうなのだろう。集合花は大きめ。果実はこれもまたホンコンエンシスとヒマラヤの中間の様。果実はやや大きめ。
”empress of China”の写真を見ると”ビーナス”のようなものと原種?に近いような総苞片のものがあるが、どちらが正しい”empress of China”の姿なのだろうか。おそらく”ビーナス”と同じく丸みを帯びた姿に女性性を表してempressなのだろう。
それはともかくC.elipticaは本当に存在しているのだろうか。elipticaを調べてもアメリカの個人HPや通販サイトしかヒットしない。中国語版Wikipediaを見てもcapitataやhongkongensisは載っているがelipticaは見当たらない。北米のC.nuittalliiやC.uebaniana(ハナミズキ”フェアリークラウン”まで載っているというのに。
是非ともC.elipticaを購入して比較してみたいが、どうやって購入すればいいだろう。近年植物の輸入が非常に面倒になったらしく検疫など複雑な手続きがいるようだ。外国の一販売業者が樹木を何本か購入するだけの日本人に協力的だとは思えない。
というわけで植物の輸入代行業者を探してみたが、土地の確保や資金面も不十分な今、気軽に頼むこともできないので保留中。準備が整うまで持ってくれよ。elipticaを販売する業者と輸入代行業者!
次回に続く。