常緑ヤマボウシ

今、日本で購入できる主な常緑ヤマボウシの種は3種類。園芸品種名はまた次回。海外では他にも何種類か常緑のヤマボウシが流通しているようだ。常緑ヤマボウシとかトキワヤマボウシとか各種名で呼ばれたり、園芸品種名で呼ばれたり未だに名前の統一性がない。常緑とはいっても耐寒性が弱く半落葉、半常緑性の樹木である。関東以南での植栽が向いている。

 

ホンコンエンシス C.hongkongensis

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日本で一番メジャーな常緑ヤマボウシ。中国南部付近に分布。近年、かなり普及してきておりシンボルツリーなどとして戸建ての玄関などに鎮座している。多花性の園芸品種”月光”がかなり人気を博しているが月光は耐寒性が弱く、紅葉し半数の葉が落葉してしまうこともあるが春になれば緑色に戻り、新しい葉が出てくる。果実が非常においしい。

 

ヒマラヤヤマボウシ C.capitata

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常緑ヤマボウシのNO.2。中国南西部や、インド、ヒマラヤ周辺に分布。やや黄色みがかった花をつける。園芸品種”マウンテンムーン”はヒマラヤヤマボウシの大輪種のようだ。ヤマボウシを超えた非常にグロ画像のような実をつける。実の色もヤマボウシほど赤くならないようでオレンジ色から腐肉のようなまったく食欲をそそられない色に見える。非常に味が気になるのでぜひ購入したい。

 

ガビサンヤマボウシ C.hongkongensis ssp.melanotricha(C.melanotricha)

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情報が少ない常緑ヤマボウシ。花が小さくあまりホンコンエンシスなどに比べると目立たない。総苞片が小さい分実に栄養を回したりしてくれないだろうか。melanotrichaの意味は黒毛のある~。葉や葉柄が黒っぽいというのは見た気がするが黒い毛が葉の裏にでも生えるのだろうか。中国語版Wikipediaを発見したので確認してみると、中国語名は黑毛四照花(そのまま)亜種表記がなくCornus melanotrichaとなっていた。hongkongensisの亜種ではないのだろうか。雲南、広西、貴州、四川に分布とあるので中国南西部だろうか。

 

 

 

謎が多すぎる常緑ヤマボウシ。品種を調べているうちに海外の品種がモリモリ出てきて、品種紹介が収拾つかなくなってきた。

 

次回に続く。